女の子であるために 高木蒼

大学生、似合わないの知ってるけど女の子でいたい。

マイ

モダンダンスを見に行った

SEがどんどん大きくなり

空間は暗闇に包まれる

この世にこれより黒い暗闇はあるのだろうか

自分が目を開けているのか

閉じているのか

それすらわからなくなる

私が見ているのは

見えてすらいないのかもしれないが、

ちゃんと現実かな

私の瞼の裏側なのかな

自分のことがわからない

 

光がなければわたしは無力だ

 

それでも

ダンスをみて

その意味を必死に考える

自分のことより 人のことに夢中になる

そしてそのまま

 

自分を忘れる

 

その感覚が好きだ

やめられない 

他人のことを必死に考えるのも悪くないと思う