女の子であるために 高木蒼

大学生、似合わないの知ってるけど女の子でいたい。

オリーブ

2人でピザを食べた

お風呂上がり

湿った肌に落ちたオリーブを見つめる

熱そう

暑そう

なんか悔しくて 自分のオリーブをよけた

苦手なの?

君の問いかけに答えないで、

落ちたオリーブに口をつけた

そんな自分の矛盾が気持ちよくて

ぷかぷかと浸っていた

 

昔のはなし

まだ少女だった頃

目の前のピザに乗っかったオリーブを見て

そんなことを思い出す